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余光
¥800
─私家版「余光」第二版 著者が小説執筆を始めてからの2年半で書いた、散文・エッセイ・短編小説・140字小説・詩を厳選して収録した一冊。 14の作品群が織りなす、ひとつひとつの世界を追体験するように没入できる。 「描写の美しさに惹かれてゆくうちに、深く深く潜っている。金木犀の香り、洋菓子店の甘くないプリン、生きるための痕。モチーフ一つひとつが粒立っていて、色彩豊かな映画を見ているようだった」─湯村りす(詩人・第30回中原中也賞最終候補) 第二版では、デザイナーが装丁を手掛け、初版から大幅にリニューアル。ページ数も増量し、より贅沢に味わえる仕様へとアップデートされた。 装丁:小月デザイン はちみつちひろ 装画:イラスト講師 森末麻利 * 個人出版 月越瑠璃(著) B6サイズ 124ページ ─Contents ・散文 「ルームフレグランス」……調香体験 「厄介な電気信号と忘却について」……脳外科医の話す記憶 「スパイス自傷」……辛いものを食べる意義 ・エッセイ 「変わってしまった世界を生き続ける」……東日本大震災からの10年間 「痛む理由」……精神科訪問看護での勤務 「概ね、市中引き回しの上、打ち首獄門です」……オートロックにまつわるおちゃらけエッセイ 「名付けたい詩、名付けたくない小説」……怪奇話から詩と小説を考える ・詩 「猫アレルギー」……キトンブルーの瞳が見つめる先 「Ctrl+S」……山岳事故のあと 「厄介な電気信号と忘却について」……脳外科医の話す記憶 *冒頭同タイトルの散文から詩作、詩誌で佳作選出。原作との違いをお楽しみください。 ・小説 140字小説集「春夏秋冬の子」 短編小説「水槽の中」 短編小説「蝶の復路」 140字小説「原詩」 巻末:収録作品の賞歴・掲載歴、プロフィール ─Author 月越瑠璃(つきこしるり) 1993年生まれ、宮城県仙台市出身。国公立大学を卒業後、医療職として主に精神障害・児童福祉分野に従事。時折、個人で執筆業。2025年秋に仙台発の文芸誌『mori no naka』を立ち上げ、編集長を務める。一児の母。
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ソロアラサーインワンルーム
¥1,000
ひとりの毎日は、静かで寂しくてとても自由だ。20代後半から30代前半、いわゆるアラサーと呼ばれるこの年齢。若手から中堅へ、人生の中間地点へ。 仕事も人間関係も暮らしも、変化を求めてはまた疲れての繰り返し。とはいえそろそろ、そこそこの人生に仕上がっていないとまずい気もする。これからの選択、いったいどうする? 小さなワンルームで日々悩むアラサーの、脳内会議や感情を書き連ねたエッセイ。 独身ひとり暮らしで家族は縁遠く友人も少ない。フリーランスなので所属する会社もない。社会から外れ遠くの惑星で暮らしているような、宙に浮いた居心地。 誰かと生きてみたい気持ちもあるけれど。 寂しさと引き換えに手にした静寂と自由を、心から愛してもいるのです。 「自分なりの人生を考えて、自分の選択を信じてみたい」そんな人に届きますように。 (版元より) * 個人出版 ゆうあん(著) A5サイズ 94ページ ─Contents ▶はじめに ▶小さなワンルームで、大きな白い家の夢を見る ▶天職を探し転職で失敗、たどり着きたいユートピア ▶三十代になると友人は減っていくって、都市伝説? ▶誕生日にはメルマガと、HARBSの大きなケーキがふたつ ▶すべてを捨てた挑戦は、貧乏がこわくてできないから ▶結婚式への呪いをといて、パーティーをひらく ▶対人で消費したエネルギーを、ひとりデーで回復する ▶会社員という肩書きを失い、複業フリーランスとして生きなおす ▶ひとりで生きていくと決めるのは、まだ少しこわくて ▶春夏秋冬アフタヌーンティー、予約はおふたりさまから ▶平成のわたしが張った伏線を、令和のわたしが回収する ▶おわりに ─Author ゆうあん 転職退職無職を経て、Webライターをはじめ書く仕事に興味を持ち複業フリーランスに。ほどよく働きよく眠るひとりが好きなアラサー。
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1998年からのラプソディ
¥1,430
「他人の瞳に宿る悲しみを読み取る ことができるのは、同じように 深い悲しみを心に宿す人間だけだ─」 大切なものを失い、池のある公園を訪れた航也は、ギターを手に歌うマークと出会う。どんなときも泣いたことのなかった航也が、その歌を聴いたときはじめて涙を流す──深い悲しみを負ったふたりの出会いを描いた「1998年からのラプソディ」。 コロナ禍の札幌で、青年と年上の恋人の関係を描く「札幌、春の雪」。祖母の戦争体験を受け止めながら生きる父と、その息子の小さな時間を描く「ザリガニの丘」。取り壊し前のアパートで、障がいのある弟と暮らす姉の日常を描く「日々の町」。 喪失や罪、苦しみと向き合いながら、それでも前へ進もうとする人々を描いた短編6編。 * 江口穣(著)/ 夜空舎 泉瀧新 (画・イラスト) B6判・152ページ ─Contents ザリガニの丘 札幌、春の雪 日々の町 遠いさえずり 1998年からのラプソディ 湖の畔の家で
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今夜はここで栞を
¥500
SOLD OUT
「忘れられない一冊」をテーマに、12名の書き手が寄稿したエッセイ集。心に残り続ける本との出会いや、その本がもたらした時間を、それぞれの視点で綴る。 文学フリマ大阪11と通販で80部が完売した創刊号が、多くの再販希望を受けて、発行から2年を経て復刊。 それぞれの「忘れられない一冊」を、静かにたどりながら、自分にとっての一冊はなんだろうと考えたくなるZINE。 * 個人出版 発行 おどれなくてもいい? 表紙絵・装丁 yunium A5サイズ・16ページ 表紙:リソグラフ印刷2色刷り 本文:リソグラフ印刷1色刷り ※リソグラフ印刷の製品は、印刷の特性上、版ズレや色ムラ・かすれなどに個体差があります。印刷ならではの味としてお楽しみください。 ─Contents 目次 はじめに 特集 忘れられない一冊 「読書百遍義自ずから見るとも限らず」木澤曽元 「赤と黒」だんて 「かつてヒモだった僕らにおくるレクイエム(あるいは不燃ゴミ的な何か)」tsuchida 「ヒュズンよ、乾け。」矢凪エチカ 「皮膚の下には肉がある」阿愚螺 「ちょっとそこまで行ってくる」あたろう 「カーテンの隙間に日常が投影されてる」パンダ大明神 「人生で最も好きな一冊がある幸福と絶望について」イチトセ 「波、カニ、本」湯屋こゆ 「社会性0縛り、あるいはボス戦前に一生レベル上げする人」Shiki 「救いのレファレンス」穂坂ユズハ 「私に価値はあるのか」ヌマ 執筆者紹介 編集後記 ─Author 穂坂ユズハ(ホサカユズハ) 名古屋市在住。SEから大学図書館司書に転職した人畜無害な人間です。人が本について話しているのを見ることが好きで、毎週ほぼ休まずやっているオンライン読書会は今年で7年目になりました。最近は、本にまつわるエッセイ集ZINE『今夜はここで栞を』の企画・発行をしたりしています。
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とおい、ちかい、とおい
¥990
デパートに勤める女性の、かすかにしか関わらない人たちへの願いを描く「とおい、ちかい、とおい」。人の姿をしたロボットと少年の交流を通し、心とは何かを探る「棄ロボット譚」。郊外の書店で働く「私」と、本を万引きした女子中学生が「泣く」行為を通して向き合う「そこは私が先にいた場所」。 身近な場所で、現代の孤独と、そこから手を伸ばす感情をとらえた短編6編。 そばに人がいても、誰もがどこかで孤独を抱えている。逃げ場のない現実のなかで自分を保ちながら生きようとする人々の魂の物語。 * 羽田繭(著)/夜空舎 B6判・158ページ ─Contents 〈目次〉 とおい、ちかい、とおい 棄ロボット譚 顔 再会日和 You are what you eat. そこは私が先にいた場所
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フランスバカンス
¥700
フランスを訪ね、そこで暮らす人たちと話して見つけた「バカンス」の考え方。 “やすむ”をしたくなる、ささやかなフランスバカンス。 * 個人出版 Natsuki/文・写真 イラスト:木村桃子 ─Contents ●残業の代わりに休暇を ●日曜はファミリーデー ●休暇は権利 ●バカンスはシステム管理 ●水に惹きつけられて ●テラス席が特等席 ●ワインを片手に ●自分なりの休み方を知る
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MY ROOM et cetera
¥1,000
“自分の部屋は世界一ロマンチック”をテーマに、インテリアへの愛と探究心をぎゅっと詰め込んだZINE。 蚤の市や旅先で見つけた家具や雑貨たちとともに、宝物に満ちた「わたしの部屋」を紹介する一冊。 * 個人出版 Beee/GIRLS ROOM ETC(著) ─Contents 1.Prologue 2.素敵な部屋でやりたいことlist 3.私の部屋と宝物たち 4.かわいい部屋が出てくる映画 5.おすすめインテリアshop 6.Epilogue
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無職のお化け
¥1,320
Twitter(現X)から生まれた文芸、140字小説。 140字という制約の中で、失われたものの気配や日常の揺らぎを描く短編集。 “もうここにいない人”や“なくなったもの”とともに生きていく日々。あたたかく、さびしく、胸に残る傑作140字小説60編を収録。 〈収録作品より〉 無職のお化けに会ったことがある。駅前の蕎麦屋でだ。「周りが定職に就けとうるさいのです」とお化けが言うので、私も無職だから気持ちが分かると言うとお化けは酒をおごってくれた。それから何度かその店へ行ったが、再びお化けに会うことはなかった。職に就いたのかもしれない。未だ私は無職である。 * 140字小説セレクション2「無職のお化け」 のび(著)/夜空舎 82ページ ─Contents 作品60編 装画 ヌイヌイトコネコネ 装丁 mikamikami 体裁 B6判 並製 カバー付 監修・発行 ほしおさなえ 協力 星々(文芸創作コミュニティ) ─Author のび 1987年福島生まれ。趣味は創作と逃避。2022年から星々主催の140字小説コンテストに参加。2023年、第3期星々大賞受賞。2023年NHK全国短歌大会特選。2023年福島県文学賞短歌部門 文学賞。2024年1月1日からXで毎日短歌をよんでいる。
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FANDOM MOVIE NOTES それからの映画雑記/特集 : 私の好きな映画
¥770
忘れられない映画には理由がある。 16人の文章が招く新しい映画探訪。 * ZINE・リトルプレス/個人出版 ADAMay Publishing B6サイズ 54ページ ─Contents -楓佳 「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」 -ヤマモトチカコ 「がんばっていきまっしょい」 -クスモトトモコ 「夏の日のフォスティーヌ」 -はしもと 「DIVA」 -浜吉竜一 「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」 -中山富雄 「美しき仕事」 -まゆげ犬 「恋する惑星」 -taishiji 「8 1/2」 -齋藤祐平 「残酷おんな情死」 -矢野ちか子 「ボルベール〈帰郷〉」 -S 「ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ」 -森本アリ 「ブレイキング・ニュース」 -岡内 「ディア・ピョンヤン」 -高田真夜子 「私の20世紀」 -Vincent Jelen 「インランド・エンパイア」 -鈴木創士 「神々のたそがれ」
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ちゃんと味方をしてますように
¥1,000
─これからも君の中には僕がいてちゃんと味方をしてますように 「過去のわたしは」「虚構のあなたへ」「今のわたしで」三章構成から成る歌集。過去と虚構と現在を行き来しながら、感情の輪郭をことばに変えていく。 日常で時折顔を出す寂しさと痛み、そしてやさしさと愛しさ。「ことばが味方になる」って、こういうことかもしれない。ふとした瞬間に浮かぶ一首が、きっと見つかる。 なかでも強烈に印象に残ったのが、この3つ。 「誰にでも帰るところがあるらしい私は二十五頁がいい」 「死んでいる肉を炒める私まで肉を纏って生きているのか」 「生きているだけでかわいい人がいて僕の隣で息をしている」 * 「多くは語らないけれど、思うところはある。心がある人間だから。それを押し付けることなく、ありのままであることを良しともするし、悪しとすることもある。でも見限らない」─埜中なの(装丁) * 歌集/個人出版 もくめ(著) ・サイズ:B6 ・収録歌数:193首
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雑なレシピ
¥600
「ずぼら」と自称するイラストレーター・oshibaさんによる、“極めて雑で恥ずかしいレシピ集(もはや食べ方!)”。 自宅で印刷し、手裁断したものをクリップで留めた手づくりZINE。レシピカードのように使える、ちょうどいいサイズ感です。 * 作者:oshiba 表紙・裏表紙含め19ページ ※クリップ部分には、金属のさびや留め痕がつくことがあります。あらかじめご了承ください。 ─Author 長崎県出身のイラストレーター。 かっこいい線とあたたかみのある風合いで、見た人の心に残る イラストレーションを目指しています。zineでは料理や日々感じている ことなどを思いのままに綴っています。
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雑なレシピ on field
¥600
「ずぼら」と自称するイラストレーター・oshibaさんによる、“極めて食べ方”アウトドア編。雑なレシピと、時々コラム。 自宅で印刷し、手裁断したものをクリップで留めた手づくりZINE。レシピカードのように使える、ちょうどよいサイズ感です。 アウトドア編ですが、おうちでも楽しめるレシピもたくさん。 * 作者:oshiba 表紙・裏表紙含め18ページ ※クリップ部分には、金属のさびや留め痕がつくことがあります。あらかじめご了承ください。 ─Author 長崎県出身のイラストレーター。 かっこいい線とあたたかみのある風合いで、見た人の心に残る イラストレーションを目指しています。zineでは料理や日々感じている ことなどを思いのままに綴っています。
